ニッポンと話そうPROJECT
-Talking to Japan-
とは何か?

自然や環境の変化に触れながら、人間を描いた作品を創り、その作品を通じて、
人々が様々な課題や、未来を考えるきっかけが生まれることを目指す、
それがニッポンと話そうPROJECTです。



 
 
 
 

 
 
 
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ニッポンと話そうPROJECT
発起人

映画美術監督 原田満生の想い

世界が一斉にサーキュラーバイオエコノミーに舵をきっている姿をを目の当たりにして、「人口増加や生活水準向上に対応した生産」「環境負荷を軽減」と言うものの、ごく普通に生活を送る我々には、買い物のレジ袋が利用制限されるといった程度の接点しかなく、実際に、何をどう変えなければならないのかもわからない。ましてや、その行動がどのように私たちを幸せにするのかを想像できないのが現実です。現在、日本そして世界の人々は、震災や新型コロナウィルスなど、いつにない毎日を経験する中で、自給自足、経済に頼らないシンプルな暮らし、仕事に追われない自由な生き方へなど、経済的な豊かさだけが人の幸せではない、ということへの意識転換しつつある雰囲気にあります。また、「どう生きるのか?」の関心が高まり、その根本で、自然と人間の共生への探求も始まっています。あふれるモノに囲まれ、それを使い捨てながら暮らしている私たち現代人。本当の「豊かさ」とは?そろそろホンキで考える時期にきているのかもしれません。

日本の歴史を振り返ると、日本には、サーキュラーバイオエコノミー(循環型共生経済)が存在していました。現代のように物資が豊かでなかった江戸時代の人々は、知恵を絞ってあらゆるものを大切に使い、わずかに残った灰や人間の排泄物さえも肥料として土に戻し、限られた資源を使い尽くしていました。そうした暮らしぶりが、自然に循環型の社会を生み出し、自然に恵まれた生活を営むことにもつながりました。
江戸時代には下水道管理から派生した下肥エコシステムやゴミ処理・リサイクルシステムなど様々な循環型のエコシステムも確立しました。これらのエコシステムのおかげで江戸時代では人工の増加と反比例してゴミ問題が減少し、衛生的に世界トップクラスの町と言われてきました。いやー、日本人は素晴らしいですね。
しかし、現代の大量生産、大量消費の時代、つまり「使い捨て」が効率的な時代に、現代のサーキュラーバイオエコノミーの仕組みを確立することは難しい、化石資源を掘り続け繁栄してきた現代のシステムを急激に変えるのは困難だ、等、色んな声があると思います。

ニッポンと話そうPROJECTが創りたいものは、バイオエコノミー、サーキュラーエコノミー、サスティナブル、SDGs、などの様々な環境問題に触れながら、人間を描いた映画を創ること。その映画やプロジェクトが起点となって、周りの人たちに気付いてもらい、考える時間が生まれることを目指します。私たちの映画を通じて、メッセージや宝物を次世代に伝えていく。それを受けたひとりひとりが、自発的に知識を育み、さらなる次世代へ継承するような土壌を創っていく。本当に小さなことかもしれないけれど、自分が今日からでもできることを少しずつやっていけば良い、ペットボトルを飲んでいた人がマイボトルを持つだけでも良い。
江戸時代の人々が創れたのだから、私たちも、サーキュラーバイオエコノミー社会を創れる日が来るだろう。今、は困難だとしても、100年後の日本は変わっているかもしれない。100年後の子孫が、ニッポンと話そうPROJECTが創った『映画』を観て何を想うか?それを想像しただけでもワクワクする。

ニッポンと話そうPROJECTは志のある映画を創り、人々に伝えていく革命です。
私たちは一つになって未来に繋げていきます。

美術監督 原田満生

原田満生

1965年生まれ。美術監督として阪本順治監督などの作品に多数参加したのち、セットデザイナーを経て、98年『愚か者/傷だらけの天使』(阪本順治監督)で美術監督をつとめる。『顔』(00年/阪本順治監督)、『ざわざわ下北沢』(00年/市川準監督)では、第55回毎日映画コンクール美術賞、第20回藤本賞特別賞を受賞。さらに、05年『亡国のイージス』(阪本順治監督)で第29回日本アカデミー賞優秀美術賞、07年『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司監督)で第31回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。『テルマエ・ロマエ』(12年/武内英樹監督)、『北のカナリアたち』(12年/阪本順治監督)の2作品で第36回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞。さらに、『舟を編む』(13年/石井裕也監督)、『許されざる者』(13年/李相日監督)の2作品で第37回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞。同じく『舟を編む』では第68回毎日映画コンクール美術賞を受賞。その他、『TOKYO! (SHAKING TOKYO)』(08年/ポン・ジュノ監督)、『テルマエ・ロマエⅡ』(14年/武内英樹監督)、『バンクーバーの朝日』(14年/石井裕也監督)、『深夜食堂』(15年/松岡錠司監督)、『散り椿』(18年/木村大作監督)、『日日是好日』(18年/大森立嗣監督)など、多数の映画美術監督を務める。